世の中では、明るいニュースもあれば
まだまだ暗いニュースもあります。
今この瞬間も
世界のどこかで戦争や紛争が起こっていたり
犯罪や差別を受ける人だっているかもしれません。
誰かのエゴや傲慢のために、
私欲を満たすために、
尊い命を削り、傷つけあっていたり…。
悲しいことに、そんな時代であるからこそ、
大切なことがあります。
それは、「あなたがあなたを愛すること」
【アイラブミー】です。
あなたはどのくらい、
あなた自身を愛せていますか?
「子供のために私が頑張らないと…」
「家族のために私が我慢しないと…」
と、相手のことを大切にするがゆえに
ついつい他人のためだけに尽くすことも
あったかもしれません。
相手のことも大切ですが、
まずは、あなたがあなた自身で
しっかり受け入れて愛してあげることが大切です。
そうしていくうちに、
先ほどの戦争や紛争のような
遠い誰かのために動けることだってあるのです。
今回は、そんな
【アイラブミー】について
「0を生きる」
著者:由佐美加子さんと
絵:樫内あずみさんの
お話をご紹介いたします。
■「空いたコップに水をそそぐ」(由佐美加子さん)
まずは、著者:由佐美加子さんの
お話しをご紹介します。
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人にとってのしあわせは、
「愛し、愛される」という体験の中に起こります。
そして、自分が自分を愛することからしか始まらない、
という事実はほとんど理解されていません。
自分を愛せないまま他の人を愛そうと尽くしても、
やればやるほど見返りとしての愛を求め、
それが得られないと怒りや虚しさになっていきます。
自己犠牲から愛を体験することは決してできません。
そして、「アイラブミー」の本質は、
私を快適に楽しくしてあげることではなく、
誰よりも自分が“ありのままの自分”を認め、
受け容れるということです。
これは甘やかすということではありません。
どんな感情や思考があったとしても、
自分の中にあることをただあるものとして認めるのです。
ありのままの自分を受け容れたとき、
内側にある愛のエネルギーが満ちていきます。
これを自己愛と呼びます。
空いたコップに水を注ぐのは自分です。
他の人には、誰にもできないのです。
そして不思議なことに、
自分のコップの水が自己愛で溢れ出したとき、
人は初めて愛を受け取り、
他からの愛も感じられるようになるのです。
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「0を生きる」でも吸い込まれるような
不思議な感覚を体験した方も
少なくないのではないでしょうか?
わたしのコップに愛を注ぎ、満たすように
イメージして過ごすだけでも
きっと、今この瞬間から
「アイラブミー」なあなたがスタートしそうですね。
■「自分の取り扱い説明書」(樫内あずみさん)
絵を描いてくださった
樫内あずみさんの考える「アイラブミー」からも
また、新たな視点がみれます
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私の思う〝アイラブミー〟とは、
「自分の取り扱い説明書」を日々の中でつくりあげる意識。
そして、時にはその説明書を放り投げる勇気です。
日常生活には、疲れたり、つらくなったり、
悲しくなることが色々とあります。
「自分の取り扱い説明書」とは、
自分がつらさを感じた時の対処法のことです。
「つらさの正体は何なのか?」
「そんな自分に何をしてあげられるのか?」を考え、
試してみることが
「自分の取り扱い説明書」になるのです。
対処法はなんでもいいんです。
・美味しいものを食べて、あったかい布団に包まる
・好きなアーティストの音楽を聴きながら家事をする
・不安な気持ちを安心できる誰かに聞いてもらう
・本を読んで新しい価値観を取り入れてみる
・思いきって今までと違うことに挑戦する
大切なのは、自分を安心させ、
また前を向くために必要な環境を
『私は自分のためにつくれる』という「自己信頼」です。
「自分の取り扱い説明書」の改良を繰り返すことで、
この「自己信頼」を高めていけるのです。
ただ、予想もしていなかった事件が起こるのが人生です。
自分自身も、周りの人たちも、
いつも同じ状況ではいられません。
将来のことは何も分からないのです。
もしかしたら、つくりあげてきた
「自分の取り扱い説明書」が、
通用しない時がくるかもしれません。
そんな時、今まで慣れ親しんできた説明書を
大きく変化させる「勇気」が必要になります。
そしてまた、自分のために説明書を一からつくるのです。
生きる上で、本当に大切なのは
「取り扱い説明書」そのものではありません。
それをつくる意識から生まれる「自己信頼」です。
自分のために考え、行動する意識が
「自己信頼」を生み、生きる力になるのです。
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■最後に
いかがでしょうか?
これからあなた自身に起こること、
身の回りで起こること…
様々な体験の中で、ぜひ少しでも
【アイラブミー】を思い出してみてください。
このお二人のような考え方を
エッセンスのように取り入れるのも
よいかもしれません。
感じたこと、気づいたことを
まわりの大切な方へ話してみるのも
よいかもしれませんね。
きっと価値のある時間が広がり、
より豊かになる「きっかけ」があるかと思います。
そうして、あなたからあなたの周りの方へ
バトンをつないでいってください。
今、この記事をお読みになっている
あなたの人生からしか始まらないのです。
「アートフルネス絵本」もそのきっかけの一つです。
ぜひ、何度も読み返して感じるままに
あなた自身を受け入れ、愛してはいかがでしょうか。
「I love me」なあなたがきっといつの日か、
「I love us」(アイラブ明日)になり、
より豊かなに人生を過ごせるよう、
心より願っております。
そして、世界の平和を願っております。